ブログ
しいたけブラザーズご来園!
2010年9月末
ぶどうは桃太郎ぶどう・マスカット・ピオーネが中心で
吉備路・翠峰などなど色々な品種を直売・果物狩りしております!
梨は南水&新高梨が出ています。もうすぐヤーリーの梨狩りも始めます。
まさに味覚の秋真っ盛り!!!
皆さんのご来園、ご愛顧ありがとうございます!
遠く沖縄からもぶどう狩りにお越し下さいました!そして温かいお手紙まで!本当にありがたい事です!感動でいっぱいです。。
多くの素晴らしい出会い囲まれているのは、気持ちある皆さんがこのウェブを見つけて下さっているからです。
いくら美味しい果物があっても『僕たちがここにいるんだ!』って事を皆さんに知ってもらわないといけないんです。
それがせっかく育ってくれた果物の為だとも思っています。
僕たちは信じられない程の、素晴らしい多くの笑顔を頂いてきました。
毎年の多くの出会いが、僕たちの背中を押して下さっています!
2000年、僕が初めてデジカメで撮影した写真『デラウェアーの花』です。
当時のぶどうは、このデラウェアーだけでした。
それから7万枚以上の写真を撮り続けています。
写真を撮り続け、それをホームページにアップする。
お客様の笑顔がリンクして、お客様のお声をもっと聞き
この10年間で、皆さんとともに
温かく過ごせたと思います。
時代は流れても、変わらない皆さんの笑顔に支えられ
『こんなに幸せな果樹園』でいられる事を誇りに思っています。
——————————————–
僕がアメリカ農業研修から帰ってきて13年。
直売所を始めて11年。
今では色々な品種のぶどうを、全国の農業仲間に届けられるようになりました。
————————————
多くの事に挑戦して来て、出会いや人付き合いに制限なく生きて、僕には素晴らしい農業仲間が全国にいます。
それが誇りです。
そして!
その農業仲間の中で、気持ちが一番近いのが
JAEC 派米研修同期。
岐阜の原木しいたけ栽培農家の横田千洋です。
しいたけの直売、全国発送、試食販売、しいたけ狩りもしています。
品目は違いますが、やっている事がすごく僕と近いんです!
そんな彼が初めて、石原果樹園に来てくれました。
それでは!1年越しの、超長~いブログ行かせていただきます!
彼は僕たち同期102人の派米研修生のリーダーの一人でした。
とにかく熱い!男の中の男です!
2005年に岐阜の農場にお邪魔して以来、久々の再会です。
http://www.ifarm.jp/blog/archives/2007/10/post-14.htm
横田はカリフォルニアのロサンゼルス近郊の野菜農場で働き
僕はワシントン州の果物農場で働いていました。
彼はアメリカへ行く前から『日本に帰ってきてからが勝負だぞ!』と言うぐらい、とても志の高い人間でした。いつもいつも前向きでみんなを励ましてくれていました。
でも日本に帰ってきてから、彼の原木しいたけは菌床栽培におされて、しばらく低迷していました。
手間もお金もかかる原木栽培。
無農薬栽培の『木の子』にこだわりって信念を貫き、独自の椎茸を作り上げて、今では『しいたけブラザーズ』として多くのメディアにも紹介されています。
しいたけ業界では知らぬ物はいない存在になりました。
そして学校や農業者への講演、食育も積極的に行っています。
僕の去年の講演の際にも、横田に色々とアドバイスを貰いました。
僕が長年憧れている、アメリカトヨタのピックアップ『タンドラ』に彼は乗っています。
『いつかタンドラ乗ったらお前んち行くからの~!』とお互い言ってて、先を越されました!
『今日の食べるものにも困ってた俺が、まさかタンドラに乗れる日がくるとは思わなかった』
彼のお父さんの年収が7万円だった時期もありました。
今ではカワイイ奥さんと3人に子供たちに囲まれて、メッチャいいパパです!
アメリカで一緒に戦った横田が隣にいて、タンドラに乗っている。
大感動の僕です。
僕は横田が来た時に試したい事がありました。
『いつかタンドラに乗れたら、この大きさでどこまでいけるかシュミレーション!』
石原果樹園の細い道を下りれるか?横田の運転で挑戦!
もうギリっす。。
なんとか下まで~。大切な車なんで、横田も丁寧な運転です。。!
田んぼの方も攻めて~
ついでに西大寺の街も攻めました。
こりゃ慣れたらいける!と僕も確信して果樹園に戻りました!
お待たせ~した、元気なお子さんと
石原果樹園を軽くご案内。
今日は雨なんで、明日気合い入れて案内する事に。
ちょっとだけぶどう狩りもして頂きました。
みんなで『御馳走さまでした~!』がハウスの中に響きわたり感動!
横田が食べ物への感謝を大切に、お子さんに接してるのがすごく伝わりました。
父との絵になる背中。
また明日もあるから、とりあえず今日は果樹園はこれまでじゃ。
僕の両親と一緒にパチリ!
そしておもむろにしいたけブラザーズTシャツに着替える横田。
なんと!しいたけブラザーズの文庫本も販売されました!
『農民になりたい』です。これは他の業種から農業に挑戦した方々の短編集です。
昔、横田に目標を聞いた時に『テレビで色々と紹介されても一過性のもの。出来れば本を出版して長く想いを伝えたい』と言っていました。
この本には他の農家さんも紹介されています。
そして今は、しいたけブラザーズだけの自伝を出版準備中です。
http://d21blog.jp/discover/2010/02/post-c476.html
注目されている有名な出版社だけに、きっと話題になる事でしょう。
彼はドンドンと夢を叶えていきます。
20才で出会った時から『横田の名はいつかきっと知れ渡る』と
僕は確信していたので、彼が有名になるのが、僕の誇りです。
本もいいけどドラマや映画化されてもいいぐらい、彼の人生はドラマティックです。
ひとまず石原果樹園をあとにして、宿泊施設にご案内~
石原果樹園から一番近い温泉で、家族で泊まれるところ
『湯迫温泉白雲閣』です。
温泉に到着して、ここの駐車場で横田のタンドラと僕のパジェロの大きさ比べ。
リアを揃え~
ドン!とボンネット一つ出てます。
タンドラを拡大してる訳じゃないんです。。
パジェロちいさ~。
『岡山の街中で、どこに駐車すりゃいいんだ』
妄想シュミレーション激しい僕。
みんなでタンドラに乗って~。
お姉さんの姫音ちゃん、妹のほのかちゃん。奥さんの舞子さん!
一路、瀬戸大橋で香川県へ!
岐阜は山に囲まれた県ですので、みんなで海を渡るんもいいんじゃないかと!
前列ベンチシートなので、6人乗れるんです~。
千洋と僕の間に、息子の琉邑(ルオウ)くん。
『横田~、自分の隣に分身がいるってどんな感じよ?』
色々話して、なんて幸せな時間。
みんなカワイイんす。
横田『スゲー、オレ瀬戸大橋初めて!舞子は?』
奥さん『う、う~ん。初めて』
横田『今、0.5秒空いたぞっ!』
なんて笑いながら
与島でひと休憩。一台のスペースでは入りきらない車です☆
ナイスショット!
『横田~、お前有名になって、街中で話しかけられたりせんの?』
『そういえば、大阪の海遊館で家族と一緒にいたら、ブラザーズさんですか?って話しかけられた事があるぞ。しいたけブラザーズのTシャツも着て無かったのに』
テレビや雑誌で、しいたけブラザーズの特集が組まれ、いつの間にか彼らは凄く有名です。それだけ農業や社会に対する、熱意・信念があるんです。
ナイスファミリー!
この時間を共有できる、人生のご褒美です!
しいたけの原木を触りまくってる横田の手。僕は彼の苦労の手が好きです。
しいたけブラザーズは原木を素手で触って、木の調子を肌で感じるようにしています。
『最近は割とキレイだぞ~』
しいたけは春と秋が収穫期です!
周りの方と仲良くなる横田ファミリー。
横田は6人兄弟で、お子さんも多く大家族なんで、コミニュケーションが凄いんです。
子供たちはすぐに遊びを見つけます!カワイイ!
そして~、香川と言えば!ちゅう事で!
ボーダー仲間!香川県出身のラムパパさんに連絡をとって!オススメの!
高松市の『もり家』さんにやってきました!http://www.mori-ya.jp/
ちょうど麺打ちの前の席だったので、みんな釘づけ!!社会勉強にもなりました!
閉まるのが早い香川のうどん屋さんの中で、午後8時まで営業されているんで助かります!
名物の『かきあげおろし』!かき揚げデッカ!
『よ~し食うぞ~!!!』『美味しい~!!!』
うどんもかき揚げもメッチャ美味しい!
みんな大満足です!
美味しく楽しい思い出を頂きました!
ラムパパさんのおかげです!ありがとうございます~!!
そしてうどんを食べただけの、贅沢な香川旅行から岡山へとんぼ帰って
明日に備えて早めにお休み~☆
なんか修学旅行みたいやね!
——————————————
——————————————
そして次の日!今日はしっかり石原果樹園を案内します!
の前に~
憧れのタンドラを運転させて頂きました!
うっしゃ~!!!ありがとう横田!!
横田が助手席で僕が運転。V8 / 5.7リッター / 381馬力!
なめらかで、凄い加速!流石のトヨタの自信作です!
アメリカの農場で働いていた僕たちにとって、ピックアップは特別な車です。
僕も次は必ずタンドラ!です。
横田と石原果樹園とタンドラ。
クーーーーー!!
それでは~
軽トラに乗り換えて~
うっし、僕のスイッチオン!!!
石原果樹園、農業ツアー決行じゃ!
まずは梨園で樹齢160年のヤーリーの前で。
僕で五代目の石原果樹園のシンボルです。
そして我が家へ行き、倉庫へ。
『僕が子供の頃は直売所は無くて、ここで果物の出荷をしていた。ここだけが僕の世界だった』
『よぉ来られたな~』
おばちゃんとパチリ!
家に帰ったついでにちょっと遊んで~
田んぼへ!
『農業は必ず水が必要なんだよ。人間と一緒で。僕の父親はこの田んぼの用水路から、苦労して山にパイプを繋いでるんだ』
今度は吉井川へ!
『ここの川から田んぼへ水が行って、そして果樹園に行ってる。そして誰かがお米を食べて、ぶどうを食べて、しいたけも食べて生きている。農業で命が生まれてるんだ』
『水が無いと、農業が無いと、人は生きていけないんだ。僕たちの仕事はとっても大切なんだよ』
『僕と千洋お父さんはアメリカへ行って出会った。農業があったからこそ出会ったんだ。そして農業があるからみんなが生まれたんだ』
『みんなのお父さんも、とってもとっても頑張ってしいたけを育てているんだ。今はまだみんな小さくて分からないかもしれないけど、横田家で生まれたって事はすごい事なんだ。大きくなったら、それが分かる日が絶対来るから!!お父さん、お母さんにありがとうって事だけは思っていてね』
それでは~ツアー最後に!
ぶどう狩りじゃ!
ほのかちゃん!
姫音ちゃん!
琉邑くん!
男同士の感動の一枚!
優しく~ね~!
ルオウくんメッチャ優しい男の子です!
石原果樹園のプライドのデラウェアーを横田が収穫して
『お母さんも採らせて☆』
舞子さんとの共同作業~
オオ~!
そして最後に!
千洋が最新品種の『シャインマスカット』を収穫しました。
デラウェアーだけだった10年前、そして今では大切な友人が家族を連れて来て、最新品種のぶどう狩りをしてくれる。
僕の人生の大きな一区切りでした。
ありがとうみんな!ようこそ岡山へ!
僕たちの人生の宝石箱をプレゼント。
みんな来てくれてホントにありがとう!
さみしそうな顔をするルオウくん可愛いっす!
マックスがタンドラに乗れるか挑戦~!!ジャンプして乗りました☆
いつか俺のタンドラに・・・(野望)
石原果樹園を離れ~。
↑ 電動で全開になるんです!いつか俺も・・・
みんなで晩御飯。
岡山市下中野の『ワールドビュッフェ』へ!
アメリカ農業=メキシカン=タコス
タコスは僕たちの青春です!
子供ってほんとカワイイです~!
僕は奥さんに会う度についつい聞いちゃうんですが
『俺から見て、The 男!の横田が旦那さんであるってどうなの?』
などなど、かな~り喋ってワイワイしました!
最後はキチンと『ご馳走様でした!』
ルオウくんに『大きくなったら、何になりたいの?』
『う~ん。しいたけやる』
カンド~~!
そして最後の最後に芝生公園へ移動して、マックスとディスク~!
ついつい遊び過ぎた子供たちに、集合をかけて喝を入れる横田。
そしてみんなをすかさずスイング~!!
メリハリつけて、子供に対しても手を抜かない、全力なお父さんです!
お別れの時です。
タンドラの後部座席を前に倒して~
隙間にバックを入れて~
シートで覆って~
ベッドの完成~
最後の一枚です。
??
琉邑くんは、なぜかあっちを向く。
??
なんと僕とお別れするのが淋しかったんです。
大泣きするルオウくんを車から抱き上げて、彼の涙が止まるまで
僕もずっと泣きながら、しばらく抱きしめました。
こんな感動が頂けるとは。。。
僕も子供の頃は、東京のおじちゃんが帰るのが淋しくて泣いてました。
彼の気持ちも分かるし、『なんて情の厚い子なんだ』と感動しました。
きっと彼は大物になります。お父さんを越えるぐらいの。
みんな岡山に来てくれてありがとうね!
また俺も岐阜へ行くから!!
——————————————–
横田も僕も15年前は『将来がどうなるかなんて分からない』若造でした。
アメリカで大きな事に挑戦して、日本に帰って小さな事を積み上げてきました。
そんな僕たちへの素晴らしい大きなプレゼントの二日間でした。
『皆さんに喜んで頂きたい』
『先は見えないけど、いつか認めて頂ける』
心の中に何故か自信はありました。
僕たちも今年で36才です。
農業者平均年齢65才。
まだまだ若造で青臭いですが
僕たちより若い世代に、伝えたい事がいっぱいあります。
僕たちの失敗。そして喜び。
お金じゃ買えない、僕たちが得てきた物。
色々と話しますんで。
農業ってホントいいですよ!