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初心
いよいよ忙しいです!
『忙しいを連発する男は、自分に余裕が無いからカッコ悪い』
なんて聞いたことがありますが、忙しいもんは忙しいっ!
ブドウも追いつかないほど育ってきて、今週末は田植えもあり
岡山弁で言うと『ワヤ』です。
今年の石原果樹園は7月11日にオープンする可能性が強くなってきました。
みなさん、本当に!多くのお問い合わせありがとうございます。
皆様の温かさにシーズン前にすでに感動しています!
ぶどうのご注文 、ぶどう狩りのご予約は、もうちくっと待ってやって下さいませっ!
本当にオープン日がガッチリ決まりましたら、トップページやブログ
メルマガでお知らせさせて頂きます。
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私事ですが、、
最近、今までの人生を振り返る大きな機会を頂きまして、自分の今までの写真や、日記など色々と見て毎晩パソコンに向かって集中しています。
そのご依頼を頂いて以来、ここ数ヶ月ずっと『人生には何が重要か?』『人の為に生きる?or 自分の為に生きる?』『大人とはどんな人か?』などなど、仕事中も果樹園で人生論をワヤワヤと考え、周りの方もグルグル巻きこんで色々と話しています。
その過程で僕が6年前、28才の時に岡山の『農業だより』という冊子に、依頼されて書いた文章が出てきました。
僕は『初心忘るべからず』という言葉は、あまり好きではありませんでした。
その人の成長・経験に合わせて、初心に縛られる事無く、ドンドンと良いと思う次の自分に進んで行けばいい!と思っているからです。
でも今回、昔の自分の文章を見て、最近の自分に足りないものに気づかされました。やっぱり『初心』は重要なんだな~と強く思いました。
恥ずかしながら、コピペで『農業だより』の文章を無修正で掲載させて頂きます。
いつもながらの誤字脱字、失礼いたします。m(__)m
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農業に感謝
みなさん初めまして。僕は岡山市東部の西大寺地区にある西隆寺でブドウと梨を生産しています。五年前から果樹園の側に直売所を設けて、ブドウ狩り・梨狩りのできる観光農園も始めています。
八月・九月のブドウの出荷シーズンには関西方面を中心に大勢のお客様がご来園下さいます。幼稚園児や小学生の団体も来てくれますし、僕は直接消費者の方々と触れ合えるようになって、たくさんの出会いに恵まれ、ますます農業の楽しさを実感しています。
我が家は一五〇年程前から農業を営んでおり、僕で五代目になります。子供の頃はそれほど農業に関心が無く、好感も持っていませんでした。
しかし僕が農業の楽しさに気づいたのは、地元の農業大学校に通い、その後アメリカで二年間農業研修をした事がきっかけでした。
僕が働いていたアメリカの農場はリンゴとチェリーを中心に栽培していて、総面積は約二千haもあり、収穫期には千人ものメキシカンが働く大農場でした。
そこの農場主はそれだけの規模の農場を経営しているにも関わらず、強い精神力でリーダーシップを発揮して、見事にその農場をまとめていました。
仕事が終わると地元の学校の野球やバスケットボールのコーチもしていましたし、農業以外での地元への貢献も大きいものがありました。
仕事にはとても厳しく、家庭に帰ると家族をとても大切にする。そんな姿勢にアメリカ農業のカッコ良さをいつも感じていました。
我が家がたまたま農業を営んでいた事で、アメリカですばらしい方々との出会う事ができましたし、日本中に同じ研修生仲間もできました。
日本に帰ってきてからも同じ農業後継者や、多くの農業に携わる方々とお知り合いになれました。もし農業と出会えなければ、こんなにいい出会いも無かったと思いますし、色んな経験も出来なかったと思います。
もちろん僕に生きる道をしっかりと作ってくれた両親にはとても感謝しています。
作物を生産している以上、商品の品質・安全性にはこだわりを持っていかなければなりません。良い商品を提供する事で消費者との繋がりもより強くなり、よりよい人間関係ができます。
まだまだ何も分からない若輩者ですが、農業との出会いに感謝して、少しでも『農業の楽しさ・面白さ・素晴らしさ』を伝えていけたらと思っています。
いつも笑顔で働けるように、まず自分が楽しんで農業ができるようがんばっていきたいです。
2003年5月15日 石原 直樹